シナの民芸品

シナ織りとF/style

新潟の山間部に位置する山北(さんぽく)町では、日本の古代織物の一つであるシナ布が残っており、今現在もこのシナ織の存在を伝承しようと、シナ布・縄を使い民芸細工が作り続けられています。山北町を訪れシナの存在を知ったことをきっかけに、伝えていく立場として関わりながら、いくつかのシナの商品を考えました。

(歴史)
みちのくにまだ蝦夷(エミシ)と呼ばれるアイヌや原住民が住んでいた頃からシナ布(しなふ)は織られていました。フジの皮やコウゾ、麻などしなの繊維で織った藤布(ふじふ)、楮布(こうぞふ)、麻布(まふ)などと共に、シナ布はわが国における古代織物(原糸織物)の一つですが、今ではこの山北町の雷(いかづち)集落の他、二、三の山里でほそぼそと織り継がれているにすぎません。

(工程)
シナ布の原料であるシナの木は、日本列島の山間部に自生している喬木です。六月末頃から七月にかけて、樹齢8〜10年のシナの木の皮をはぎ、日光に晒し、真夏には集落総出でこれを煮、さらに清流で洗い干し、集落がすっぽり雪に埋もれる冬に、このシナの木の繊維を紡いだ糸や綯って縄にしたもので製品を作ります。

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